花子は今日も書く

書かないと死んでしまう。人生からくだらない毎日まで、徒然なるままに

04 空白の中学時代

●死にたい

弟がいなくなってから、さらに張り合いがなくなって花子は本を読んでいるか、寝ているかどちらかになった。祖母は花子を心配して、心療内科に連れていった。薬をもらって、花子はなお眠るようになった。

そのころ、唯一連れてきていた祖母のペットが15才で亡くなった。小さな犬なのに、床ずれがひどく、かわいそうな最後だった。

この時から花子のなかには「死にたい」という思いが芽生えた。

一家離散して残ったものは、何もなかった。努力してきた習い事もなくなり、住んでいた家もペットもなく、母は女になり、父は男になり、いずれも知らない相手を見つけ、弟は父のもとへ行き、会うことも許されない。思春期の花子にとって、つらい現実だった。誰も花子を必要としていない。両親は、花子が大事だと言いながら、自分たちの生活を優先する、花子が泣いても花子のわがままは誰も聞いてくれない。ただ、女であること、男であることよりも、母であること、父であることを優先してほしかっただけだった。そんな程度の存在なのか、と花子は哀しかった。(今思えば、父母は自分のことに精一杯な時期だったのだと思うが、やっぱり心の傷は消えない)

努力の意味もなく、誰も必要としないなかで、花子は、生きている意味が分からなくなっていた。生きるのは、つらい。

汚らわしい母を殺して自分も死のうとか、マンションの上にのぼってみたりとか、色々思い悩んだ時期だった。幸いリストカットは、「意味あるのか?」と思ってしなかった。していたら、今頃手首に跡が残って後悔したかもしれない。ただ、この時から死にたいという考えは、10年以上経っても花子のなかで消えずにくすぶっている。


●高校時代へ

花子はもともと高校に行くつもりがなかった。ただ、祖母が高校だけは出ておかないと世の中で生きていくのが苦しいと言われて、「近くで受験勉強せずに行けるところなら、どこでもいい」と言って入学することになった。

後から聞いたところ、花子は上位10位以内の成績で入学していたらしく、特待生で入っていたら、入学金等が免除になっていたらしい(すっごく勿体ないことをした)。もちろん、この時の入学金などは全て奨学金を借りた。この借金はまだ残っている。